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TORENDIA

築地小劇場の旗挙

本文約5,300字 ・ 読了時間 約11分

あらすじ(AIが作成しました)

築地小劇場が旗揚げした演劇革新運動について、演劇愛好者の一人として論じる。筆者は同劇場の出現に大きな期待を寄せる一方で、初公演における準備不足や演出の不完全さを指摘する。特に外国劇を上演する際の翻訳の困難さや、日本人の生活感覚との乖離を批判し、今後の改善を強く求める。また、二年間の上演計画が外国劇に限定されている点に疑問を呈し、日本独自の新たな才能の発見や、翻訳劇の模範的演出に向けた不断の努力を同劇団に嘱望する。

岸田國士

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🎧 築地小劇場の旗挙 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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日本にはじめて純芸術的劇場が建てられ、その当事者が、何よりもまづ未来に目的を置いて、根本的な演劇革新運動を起したといふことは、実に愉快である。

「最初に現れたものをいきなり見られ、いきなり判決を下される事は迷惑至極である」だらう。僕は決してそんなことはしないつもりである。

「我々の使命は、如何なる形に於てなされるか、今我々自身予想することは出来ない」と、同劇場の首脳の一人は宣言する。ジャック・コポオもヴィユウ・コロンビエ座の建設に際して、これと同じことを言つた。これはたしかに、さもあるべきことである。

それなら僕は、築地小劇場の出現に大なる期待をもつてゐる演劇愛好者の一人として、今、何を言ふことができよう。

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