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TORENDIA

無名會の一夕

本文約310字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

文学者や記者、画家など若者たちの自由な集いを描いた近頃の小説を読むたびに覚える、共感とも皮肉ともつかない複雑な思いを綴る、途中で途切れた石川啄木の随想。

石川啄木

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🎧 無名會の一夕 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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この頃の短い小説には、よく、若い人達の自由な集會――文學者とか、新聞雜誌の記者とか、會社員とか、畫家とか、乃至は貧乏華族の息子とか、芝居好の金持の若旦那とか――各自新しい時代の空氣を人先に吸つてゐると思ふ種々の人が、時々日を期して寄つて、勝手な話をする會の事を書いたのがある。さういふのを讀む毎に、私は「ああ、此處にも我々のやうな情ない仲間がゐる。」と思はずにはゐられない。さうして、其作者の筆が少しでもさうした集會の有樣を、興味か同情かで誇張して書いてあれば、私は又、自分を愍むと同じ愍みを以て其人を見るか、でなければあの魚の目よりも冷たい目を持つた、諷刺家の一人ではあるまいかと疑はずにはゐられない。〔以下斷絶〕

完

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