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TORENDIA

猿の図

本文約30,500字 ・ 読了時間 約61分

あらすじ(AIが作成しました)

三芳重造は戦争中、軍や情報局と関わりがあった大野卯平邸にて、自らの転向と挺身従軍の許可を求める熱烈な文章を朗読する。戦後、三芳はかつての自分と同じく体制側にいた大野らと共に、映画界における戦争責任の追及と戦犯追放を主張する集会を開く。熱弁を振るう三芳の姿に、周囲の人間が戸惑いを見せる中、彼は過去の罪を痛感し、自らをも含めた徹底的な摘発と刷新を叫び続ける。

三好十郎

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大野卯平邸の豪華な応接室。壁によせかけ多量の荷造りした疎開荷物。フランス窓をこちらに一段さがるとテラス、テラスの下が防空壕になっている。人が三四人しゃがんでおれるくらいの広さの壕の内部が、こちらから見える。

背広姿の大野卯平と第一装の軍装の薄田が、室の中央の円卓に向い合ってソファにかけ黙々としてブランディを飲んでいる。その二人に並んでもう一つのソファのまんなかに、小さく、ゴーゼンと坐りこんでいるくめ八。

それに向って両足をそろえてキチンと立った三芳重造が、原稿用紙に書いた文章を読みあげている。ゲートルまで巻いた防空服装。

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