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TORENDIA

ハワイの食用蛙

本文約1,200字 ・ 読了時間 約3分

あらすじ(AIが作成しました)

ハワイ到着直後に味わった食用ガエルのフライをはじめ、米国各地で食したアイスクリーム、コーヒー、イタリア料理等の体験を綴る。各地の食材や味覚への率直な評価を記す一方、盛り付けや食器への関心が薄い現地の食文化に対し、全感覚で味わう日本料理の美意識と高さについて持論を展開する。旅の途上で遭遇した美味なるものへの驚きと、海外の料理に対する独自の食の批評眼を対比させた紀行文。

北大路魯山人

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🎧 ハワイの食用蛙 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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小島政二郎君

僕の作品展示会の模様は、後便で記事の出ている新聞といっしょに送りますから、それをご一覧ください。

ここではアメリカで食べたお料理のことをざっと書いてご覧に供しましょう。飛行機がハワイに着くと、与田さんが迎えに来てくれて、ホノルルの本町通りで自身経営しているシティ・グリルというのへ連れて行かれ、ここでアメリカにおける最初の食事をとったわけです。食用ガエルの脚をオリーブ油でフライにしたのを出されたが、これはなかなか美味でした。

食用ガエルは、日本でも盛んに使われていますが、なんのこともなく、別においしいとも思ったことはありませんでしたが、シティ・グリルで試食してからというもの、食用ガエルに対する認識を新たにしました。それで、アメリカ本土へ渡ってからも、興味を持って機会あるごとに食べてみましたが、サンフランシスコ、シカゴ、いずれもだめ、食用ガエルはシティ・グリルにとどめをさします。

ハワイは、意外に食べ物のうまいところで、アロハ飛行場で出されたアイスクリーム、コーヒーの素晴らしかったこと。コクがあって、ネバリが強くって、あんなにうまいアイスクリームはついぞ口にしたことがありません。いまだに忘れ兼ねています。ハワイのコーヒー、これも素晴らしくいい。風土のせい、気候のせい、コーヒーそのものがすこぶる上等なのでしょう。その上、ミルクの味のいいこと。まさに近来の掘り出し物です。

サンフランシスコでは、出迎えに来てくれたひとに連れて行かれたグロットというイタリア料理店。魚市場の近くにあったので、これはうまいだろうと思った通り、ここの伊勢えびは日本の伊勢えびよりもむしろ優れていはすまいかと思ったほどでした。わけてもここのサラダが優秀でした。殊に、サラダ菜の歯当たりがサクサクとしていて、しかも味があって、日本ではとても食べられないものの一つでしょう。

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