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TORENDIA

初めて西田幾多郎の名を聞いたころ

本文約4,000字 ・ 読了時間 約9分

和辻哲郎

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🎧 初めて西田幾多郎の名を聞いたころ / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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わたくしが初めて西田幾多郎という名を聞いたのは、明治四十二年の九月ごろのことであった。ちょうどその八月に西田先生は、学習院に転任して東京へ引っ越して来られたのであるが、わたくしが西田先生のことを聞いたのはその方面からではない。第四高等学校を卒業してその九月から東京の大学へ来た中学時代の同窓の友人からである。

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