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TORENDIA

秋が きました

本文約770字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

庭のコスモスが咲く静かな秋の日に、ラオのすげかえ屋を呼ぶ笛の音が聞こえる。おばあさんに頼まれてきよと武ちゃんが屋を探すが、姿は見当たらない。遠くの音が近くに聞こえる秋の空の下、武ちゃんは遊び仲間の待つ原っぱへ向かう。そこでは正ちゃんたちが野球の準備をしており、サイレンの真似をする子供たちの声が遠くまで響き渡る。子供たちの無邪気な交流と、秋の空気感に包まれた日常のひとときを描く。

小川未明

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🎧 秋が きました / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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にわの コスモスが、きれいに さきました。しずかな 秋の いい ひよりです。

ピイー、ピイーと いう、ほそい ふえの 音が しました。

「ラオの すげかえやが きたから、この きせるを たのんで おくれ。」

と、おばあさんが おっしゃいました。

「はい。」

と いって、きよは うけとって そとへ でました。

しばらく して、きよは かえって きました。

「いくら さがしましても、ラオやさんが みつかりません。」

と いいました。

この とき、また ピイー ピイーと いう 音が しました。

「あんなに きこえて いるでしょう。」

と、おばあさんは おっしゃいました。

「ぼくが さがして あげるよ。」

と、武ちゃんは かけだしました。

武ちゃんは、おうらいを あちらこちらと みまわしました。けれど、やはり わかりません。

「ラオやさんは どこに いるのだろう、ほんとうに おかしいな。」

と、武ちゃんは ぼんやり たって いました。

空は 青く はれて いました。あの はこの ついた 車を ひいて、おじいさんは どこを あるいて いるのかと おもいました。

「武ちゃん、やきゅうを しない?」

と、ふいに 年ちゃんが かたを たたきました。

「いま、これを うちへ おいて くるからね。」

と、武ちゃんは こたえました。

「おばあさん、やはり いませんよ。」

と いうと、おばあさんは、

「ああ そうかい、秋だから 遠方の 音が、ちかく きこえるのかも しれないね。」

と おっしゃいました。

武ちゃんは いそいで はらっぱへ いくと、もう みんなが あつまって いました。正ちゃんと 良ちゃんは、あたらしい ユニホームを きて いました。

「さあ、はじめようか。」

と、ピッチャーの 正ちゃんが プレートに たちました。そうして、たまを にぎった 手を たかく あげると、みんなが いっしょに ブウー、と サイレンの まねを しました。その こえは、ほんとうの サイレンのように とおくまで ひびきました。

これを ききつけて、あちらから、きみ子さんと かね子さんが とんで きました。

完

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