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TORENDIA

僕の通るみち

本文約1,100字 ・ 読了時間 約3分

あらすじ(AIが作成しました)

学校への道すがら、時計屋や果物屋の前を通ることを楽しみにしている僕は、苦手な肉屋や強そうな犬のいる魚屋を避けて通っていた。親友の信ちゃんと登校できなくなり心細さを感じる中、魚屋の赤犬と交流を試みる。ある日、一人で下校する途中に赤と心を通わせた僕は、生き物との接し方や自身の臆病さと向き合いながら、これまでとは違う登校の道のりに少しずつ成長を見出していく日常の風景を綴る。

小川未明

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🎧 僕の通るみち / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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僕はまいにち、隣の信ちゃんと、学校へいきます。僕は、時計屋の前を通って、大きな時計を見るのがすきです。その時計は、時刻が正確でした。

また、果物屋の前で、いろいろの果物を見るのもすきです。どれも美しい色をして、いいにおいがしそうでした。

僕は、肉屋の前を通るのがきらいでした。だから、なるたけ、店の方を向かないようにして通りました。人間のため働いた牛や馬を食べるのは、かわいそうなことのように思います。

もう一つ、こまることがありました。魚屋の前に、いつも、赤い、強そうな犬がいることです。

この犬は、よく人にほえました。また、自転車に乗った人を追いかけました。だから、いつ、自分にも、ほえつくかもしれないからです。

「犬なんか、こわくないよ。」と、信ちゃんはいいました。

しかし、僕は、ひとりのときは、まわりみちをして、肉屋と魚屋の前を通らないようにしました。

ある日、信ちゃんは、僕に向かって、

「もう明日からは、いっしょに学校へいかれないね。」といいました。

それは、信ちゃんの組が、午後からになったためです。

僕は、悲しくなりました。そうして、二人が魚屋の前にくると、ちょうど、赤犬とよその子供が遊んでいました。

「君、その犬はどこの犬なの?」

勇敢な信ちゃんが、聞きました。

「さあ、どこの犬かな。いままで飼っていた人がいなくなって、うちがないのだよ。くつ屋のおじさんが、かわいがっているから、くつ屋の犬だろう。」と、男の子が、答えました。

「名は、なんというの?」

「赤といっているよ。」

「人に食いつかない?」

「かまわなければ、食いつきなどしないさ。」

「よくほえるだろう。」と、僕がいいました。

「おかしなようすをした人に、ほえるよ。」と、そばにいた女の子が、答えました。

信ちゃんは、犬のそばへいって、頭をなでてやりました。

「清ちゃんも、なでておやりよ。」と、信ちゃんが僕にいいました。

僕はこわくて、どうしてもなでる気になれませんでした。

「なでてやると、君になれるよ。」と、また、信ちゃんがいいました。

僕がまごまごしているのを見て、よその男の子が、笑っていました。すると、女の子が、

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