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TORENDIA

つづれさせ

本文約400字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

つづれさせ(こおろぎ)の鳴き声を聞いて冬支度を始める祖母に、武ちゃんがその名の由来を尋ね、大昔から伝わる言い伝えを教えてもらう小川未明の童話。

小川未明

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🎧 つづれさせ / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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お祖母さんは、あかりの下に針箱をおき、お仕事をなさっていました。そのうち、押し入れから行李を出し、なにか、おさがしになりました。

「おばあさん、なにをなさるの?」と、武ちゃんはいいました。

「つづれさせが鳴くから、うかうかしていられません。」と、おっしゃいました。

「つづれさせって?」

「ほら、リーリーと、鳴くでしょう。」

「こおろぎのこと、どうして、つづれさせっていうの?」と、武ちゃんが、聞きました。

「あの鳴きごえを、昔の人は、じき寒くなるから、冬の仕度をせよ、と聞いたので、こおろぎを、つづれさせというのです。」と、お祖母さんは、お答えになりました。

「昔って、遠い前のことなの?」

「そう、おばあさんの、そのまたおばあさんのころから、夜が長くなると、みんな、よなべをしたものです。」

武ちゃんは、だまって、リーリーと鳴く、こおろぎの声を、聞いていました。

いい月夜で、窓のかきの葉が、黒くうつりました。

完

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