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TORENDIA

春の夕暮

本文約200字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

中原中也

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🎧 春の夕暮 / 朗読音声: VOICEVOX:波音リツ

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塗板がセンベイ食べて

春の日の夕暮は静かです

アンダースロウされた灰が蒼ざめて

春の日の夕暮は穏かです

あゝ、案山子はなきか――あるまい

馬嘶くか――嘶きもしまい

たゞたゞ青色の月の光のノメランとするまゝに

従順なのは春の日の夕暮か

ポトホトと臘涙に野の中の伽藍は赤く

荷馬車の車、油を失ひ

私が歴史的現在に物を言へば

嘲る嘲る空と山とが

瓦が一枚はぐれました

春の日の夕暮はこれから無言ながら

前進します

自らの静脈管の中へです

完

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