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第一章 公園という制度が生まれた日
明治6年、西暦1873年の1月15日。
この日、日本の街に、公園という制度が生まれました。
最初に公園とされたのは、東京の5か所です。
いまから、およそ150年前のことです。
150年という数字は、筆者の計算です。
では、それまで、人々が集まって憩う場所は、なかったのでしょうか。
いえ、江戸にも、人々の集まる緑の名所はありました。
では、公園は、何が新しかったのでしょうか。
最初に、お断りしておきます。
この本は、東京の公園を中心に、その歩みをたどります。
使った資料が、東京の公園についてのものが中心だからです。
ですから、日本全国の公園の通史ではありません。
使った資料は、国土交通省の発表、東京都公園協会のページ、東京都建設局のページです。
年や数字は、これらに書かれているものだけを使います。
資料の中で食いちがう記述は、使いません。
この本は、公園の歴史の本です。
公園の管理や運営のあり方、利用の決まりの議論は、扱いません。
利用の決まりや、災害のときの使い方は、各公園の管理者の案内で、ご確認ください。
では、公園が生まれた日から、見ていきましょう。
第二章 明治6年1月15日
国土交通省の発表によれば、明治6年、1873年の1月に、だじょうかん布達の第16号が出されました。
これが、日本の都市公園制度の始まりとされています。
東京都公園協会の特設サイトは、その日付を、1月15日と書いています。
だじょうかんとは、明治の初めの、政府の中心となった役所です。
そこが出した、公式の決まりを、布達といいます。
これらは、一般的な説明です。
では、この布達が出る前は、どうだったのでしょうか。
国土交通省の発表は、制度の出発点について、こう説明しています。
江戸時代から、人々が集まって、景色を楽しみ、憩う場所がありました。
そうした緑の名所などを、みんなのものとして、開放しました。
それが、公園制度の出発点とされる、というのです。
つまり、場所そのものは、江戸時代から、あったのです。
新しかったのは、それを、みんなのものとして、制度の上で位置づけたことでした。