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TORENDIA

かくれんぼ

本文約1,400字 ・ 読了時間 約3分

あらすじ(AIが作成しました)

小ぐまさんとあひるさんは、かくれんぼをして遊ぶ。ジャンケンで負けた小ぐまさんは机の下に隠れるが、忘れっぽいあひるさんはそのことを忘れて散歩に出かけてしまう。夜になり、机の上で物音がしたため小ぐまさんが様子を伺うと、そこにはナフキンが被さっていた。小ぐまさんがナフキンの中身を尋ねると月と名乗る声がし、光に包まれた部屋で帰宅したあひるさんと共に二人は山盛りのご馳走を見つける。

村山籌子

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🎧 かくれんぼ / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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ある日、小ぐまさんとあひるさんが、かくれんぼをして遊びました。

ジヤンケンをして小ぐまさんが負けました。小ぐまさんは、あひるさんがむかふのお部屋に行つてゐる間に、机の下にもぐり込みました。

机の下にかくれた小ぐまさんは、あひるさんの来るのをどんなに待つたことでせう。一時間はたつぷりじつとしてゐました。それだのに、あひるさんは、まだ、さがしに来ないのです。

小ぐまさんは、まつくらな、せまい所でしやがんでゐるものですから、足や手が痛くなつて来ました。小ぐまさんは、腹が立つて、腹が立つてたまらなくなりました。そして、かくれんぼなんぞ止しちまへ、と思つて、机の下から這ひ出ようとしましたが、あひるさんに見付かると、せつかく、今まで辛抱したのが、無駄になるので我慢しました。

×             ×

さて、あひるさんは、お隣の部屋で何をしてゐたのでせう。このあひるさんは、とても、わすれつぽいあひるさんだつたものですから、小ぐまさんとかくれんぼをしてゐることをすつかり忘れてしまつて、おしやれをしてゐたのです。あひるさんは、女の子だつたからです。まづお母様の洋服を着て、おくつをはいて、その次にお帽子をかぶつて、パラソルをひろげて部屋から、外に出かけながら、かう大きな声で小ぐまさんに言ひました。

「小ぐまさん、私は、これから散歩に行つて来ます。」そして、どん/\外にかけて行つてしまひました。

小ぐまさんは、それを聞いて、

「僕も一しよに行きたい。」と言ひさうになりましたが、あひるさんにつかまると困ると思つたので、あわてゝお口にふたをしました。それから、小ぐまさんは何時間、そこで、じつとしてゐたことでせう。

たうとう、夜になりました。

それでも小ぐまさんは、もう一寸の辛抱だ、もう一寸の辛抱だと思つて、我慢をしてゐました。何故といへば、こんな、誰にも分らないやうな上手なかくれ場所を見付けたのですもの、小ぐまさんは、あひるさんに、それを自慢してやらなければ、つまらぬからです。

すると、やがて、窓が開く音がしました。そして、誰だか高い窓から飛んではいつて来て、又、出て行つたやうなのです。

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