雲間寸觀
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あらすじ(AIが作成しました)
明治40年当時の政局と議会状況を報じる。西園寺内閣に対し、政友会と民党勢力が内閣不信任決議案を巡って激しい攻防を繰り広げる様子を描く。あわせて、予算委員会での軍事費や外交政策をめぐる論戦、韓国の政情不安、露国の議会解散の動きなど、国内外の緊迫した情勢を伝える。議会政治の動向と財政政策の対立を軸に、中央の政争を克明に記録し、帝国の行方を見つめる。
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雲間寸觀
大木頭 ◎二十三日の議會は豫報の如く所謂三派連合の氣勢の下に提出せられたる内閣不信任の決議案の討議に入り、小氣味よき活劇を演出したるものの如く候。同日午后一時十分開會、諸般の報告終りてより首相の施政方針演説あり、續いて松田藏相より豫算編制に關する長々しき説明ありたる後、憲政本黨の澤代議士より政府の中心何處にあるやとの質問出で首相は政府の中心に政府あり、現政府は上御一人の御信任を負ひ、且つ斯くの如き大政黨を有せりと答へて傲然と政友會の議席を指さし、それより二三の質問ありて後、税法整理案其他の日程に移り、何れも特別委員會附托となり愈々當日の最大問題たる決議案の日程に入る時に午后三時前五分
◎議長は先づ書記をして決議案を朗讀せしむれば拍手は先づ傍聽席の一隅より起り島田三郎氏は提出者の一人として急霰の如き拍手の裡に登壇し例の長廣舌を揮つて民黨聯合軍が勇敢なる進撃の第一聲を揚げ今日の問題は決して黨派の關係感情の問題に非ず、去れば政友會の諸君も衷心を欺かず賛同せよと喝破して降壇せんとするや政友會の院内總理元田肇氏は島田氏に質問ありと叫び君の辯舌が餘りに巧妙なる故趣意の存する所を知るに苦しむ。詰る所現内閣を信任せずとの意に歸する乎と述べしに島田氏は唯靜に然りと答へて微笑しつゝ拍聲手裡に壇を下り、それより元田氏の熱心なる駁論ありしも屡々民黨より嘲笑をあびせかけられたるは實に氣の毒なりし由に候