本文へ移動
TORENDIA

古い玩具(一幕六場)

本文約30,800字 ・ 読了時間 約62分

あらすじ(AIが作成しました)

仏蘭西で暮らす白川留雄は、帰国を促す家族との対立や、複雑な人間関係に揺れ動く日々を送る。そんな留雄のもとへ、手塚房子が訪れ、周囲の懸念や自らの抱える孤独について言葉を交わす。二人は互いの境遇や恋愛観を率直に語り合い、沈黙と対話を繰り返す中で、それぞれの内面にある苦悩や友情のあり方を見つめ直していく。本作は、異国の地で孤立を深める男と、彼に寄り添いながらも自己の葛藤を抱える女の心の機微を描く物語である。

岸田國士

🎧 まだ音声版はありません

リクエストが集まると、作家に音声化の需要が伝わります。

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 39

時  千九百××年の夏より秋にかけて

処  仏蘭西

人物

白川留雄

ルイーズ・モオプレ

手塚房子

手塚正知

ポオレット

マルセル

ルイーズの下女

手塚の下女

ホテルの女中

無言役――老婦人、若い男二人、労働者風の男女。

[#改ページ]

プロロオグ

フォンテエヌブロオの古城――池のほとり――日盛り過ぎ。

白川留雄、池の欄干に倚り、鯉にパンをやつてゐる。長い間。

ポオレットとマルセル、腕を組みながら、留雄の後ろを通り過ぎる。

岸田國士の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本