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TORENDIA

山椒

本文約420字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

実山椒の味噌漬けという珍しい食べ方や、献上品として珍重された丹波朝倉山椒の由来を語り、若い実と芽でなければ価値がないと説く北大路魯山人の食談。

北大路魯山人

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🎧 山椒 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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この刺激食品は香味と辛味がすばらしい特色を持っているところから、成年以上の大人になると、たいがいはこれを好み、日常食膳に喜ばれていることはご承知の通りだ。実さんしょうの佃煮(から煮)はよく知られているが、実さんしょうも[#「実さんしょうも」は底本では「実山椒も」]味噌漬けとなると、あまり知られていないのではないだろうか。この点が珍しいところだ。

丹波の朝倉山椒というのは、古くから有名で献上品、あるいは大名の御用となって諸方へ出回り、ずいぶん珍重されたようである。当時用いたといわれる容器は五、六升入りくらいの壷で、今日骨董品として数万金で売買されている。

若実さんしょうを「辛味噌[#「辛味噌」は底本では「から味噌」]」に三年漬け込んだものは、酒肴としてはもちろんのこと、お茶漬けの副菜としてもこの上なしといえよう。さんしょうは若実、若芽(キノメ)でなくては価値がない。お茶でいえば、玉露にあたるような上等の新茶がよいのである。(昭和八年)

完

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