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TORENDIA

カヘルサント、コホロギサン

本文約800字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

近眼でそそっかしいカエルは、冬に向けた着物を縫ってくれる人を探して毎日高い木の上から辺りを見回している。そんな姿を草の葉陰から見ていた仕立屋のコオロギは、カエルに声をかけ裁縫を請け負う。ところが、木の上に反物を置き忘れたことに気づいたカエルはあわてて取りに戻ろうとするが、滑って登ることができない。そこでコオロギは自ら木に登ることを提案し、二人は協力して着物を完成させ、記念写真を残すこととなる。

村山籌子

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🎧 カヘルサント、コホロギサン / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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アルトコロニ、学者デ、近眼デ ソヽツカシイカヘルサンガアリマシタ。毎日、高イ木ノ枝ニ腰カケテ、四方ヲミマワシテ、何カヲサガシテヰル様子デス。

ソレヲ、草ノ葉ノカゲデ、セツセト縫物ヲシテヰタコホロギサンガミツケマシタ。

「カヘルサン、毎日オアツイデスネ。ソンナニ高イ所ニイラツシヤラナイデ、コノ涼シイ草ノ葉ノカゲヘイラツシヤイ。」トコホロギサンガイヒマシタ。

「コホロギサン。アリガタウ。ケレドモ、私ハコヽニヰナケレバナリマセン。ナゼトイヘバモウ秋デセウ。モウ、着物ヲコシラヘナケレバナリマセン。ケレドモ私ハ自分デヌフコトガデキマセン。ソレデ、毎日、ダレカヌツテクレソウナ人ガ通ラナイカトミテヰルノデス。」

コレヲキイテコホロギサンハ大笑ヒシマシタ。

「マア、アナタハ、何トイフ近眼デセウ。私ハ仕立屋デ、毎日、コヽデ着物ヲヌツテヰマシタノニ。」

カヘルサンハ生レツキ色ガ青カツタノデスガ、コノ時バカリハ赤クナリマシタ。ソシテ、

「マア、ソレハヨカツタ。何トイフウレシイコトダラウ。」

トイツテ、ソヽツカシイカエルサンハ高イ木ノ枝カラ、ポント土ノ上ヘ飛ビオリマシタ。

トコロガ、大変ナコトニナリマシタ。カンジンノ反物ヲ木ノ枝ノ穴ノ中ヘオイテキマシタカラ。カヘルサンハアワテテ木ニノボラウトシマシタノデ、ツルツルツルツルトスベツテドウシテモノボルコトガデキマセン。スルトソレヲミテ、親切ナコホロギサンハイヒマシタ。

「カヘルサン、私ノ足ニ綱ヲツケテ上ヘヒツパリアゲテ下サイ。スグトツテキテオアゲシマスカラ。」ソコデ、カヘルサンハコホロギサンノ足ニ綱ヲツケテ、木ニノボツテモラヒマシタ。コホロギサンハ、カウシテ反物ヲトツテキテ、早速立派ニヌツテアゲマシタ。カヘルサンハドンナニウレシカツタデセウ。ソレヲキテ記念ノタメニコホロギサント一シヨニ写真ヲウツシマシタ。ソレヲ私ハ持ツテヰマス。ミタイカタハ、私ノ家ヘ遊ビニオイデナサイ。

完

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