新らしき婦人の男性観
本文約1,500字 ・ 読了時間 約3分
あらすじ(AIが作成しました)
世間において女を批評する男たちの独りよがりな様子を指摘し、男の無邪気さや浅薄さを分析する。男が女を奴隷扱いし、女がそれに甘んじる日本の習慣に疑問を呈し、女の独立の重要性を説く。さらに、婦人解放運動の現状について、男女双方に真の自覚が不足している現状を批判し、今後の社会的な覚醒と発展のあり方を論じる随筆。男の弱点を突くことが罪悪であると説きつつ、女が真に独立するために必要な自覚の困難さや、社会制度との関わりを考察する。
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世間には可成に女を知りぬいたつもりで、かれこれと女を批評する男が尠くないやうですが、それが大抵九分九厘迄は当つてゐないので、こちらの耳へは寧ろ滑稽に聞える位なものです。男は独りよがりを楽むものと思はれます。
男は寛大で、万事が大まかです。随つて綜合的な点に於て女は男に及ばないでせうが、部分的な細かい洞察は、とても女に勝てますまいと思はれます。
女は綜合的で無いかわりに部分的に深刻です。男は綜合的ではあるが、如何にも粗笨で浅薄です。何を為るにも独り合点で、片端から独断でやつてのけます。男の為ることは馬鹿々々しい程無邪気に女には見えます。
浅薄な、手妻師のやうな男が其処等中に転がつてゐますが、左様云ふ男が女に対する場合、能きる丈けの猫を被つてゐます。けれども其の猫の皮は何んでも無く観破れるのです。直とお底が知れるのです。
処が、実を云ふと、猫を被ぶるのは女の方がもつと/\ひどいのです。ひどいのですが細心な注意を払つて男に対する城塞を固めてかゝるので、男には容易にそれと悟れません。夫れだけ女は罪が深いのでせう。それだけ男は無邪気なのでせう。
男は穴だらけ隙だらけです。女は男のその弱点を如何様にも利用することは容易です。然しそれは最も卑劣な行為と言はねばなりません。弱点は無論女にもあるのですから、弱点と弱点とは互に調和して行かなければならないことで、弱点を包み隠し合ふ必要が無いと同時に、弱点を利用すると云ふことは罪悪でせう。
水商売の女は巧に男の弱点を利用してゐます。水商売の女で無くても、世間には斯んな種類の女が沢山あります。