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TORENDIA

泣き虫の小ぐまさん

本文約900字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

小ぐまさんは朝から晩まで泣いてばかりの泣き虫である。ある日、にわとりの鳴き声に腹を立てて野原へ放し、時計が長く鳴り響くことに苛立って古道具屋へ売却する。さらに電燈の光に悲しんで電線を撤去させ、ラジオから流れる悲しいニュースを聞いてはラジオを壊すなど、身の回りのものを次々と手放していく。卵を食べず食事もままならなくなった小ぐまさんは、やがて病に伏せり、泣き虫を治すために荒熊病院へ入院することになる。

村山籌子

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🎧 泣き虫の小ぐまさん / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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小ぐまさんは大変泣き虫でした。朝から晩まで、泣いてばかりゐました。

ある朝、目を覚まして、お床のなかでじつとしてゐますと、ふいに、鳥小屋のにはとりが「コケコツコー。」となきました。それをきいて、小ぐまさんは、つい、貰ひ泣きをしました。が、気がついて見ると、自分ながら、あまり馬鹿々々しいので、かう決心しました。

「にはとりのくせに、なくなんて生いきだ。」

そして、鳥を野原の真中へもつて行つて、逃してしまひました。それからといふものは、いままで、毎朝食べてゐた、おいしい卵を食べることが出来ないので、小ぐまさんは、一日五十匁づゝ、やせてゆきました。

或る時、いつもなる、時計が、時を打ち初めましたが、あひにくと、十二打ちました。がまんのならない、長さです。それで、小ぐまさんはいやになつて泣きだしました。そして、あとで腹を立てて、たう/\村の古道具やへその時計を売つてしまひました。それからと言ふもの、お昼頃になつても、ごはんを食べなかつたり、学校へ夕方出かけて行つたりして、小ぐまさんも自分ながらこれには困りました。

夜になると、電燈がつくのですが、その光りで目がくら/\したものですから、悲しくて、涙が出て仕方がありません。電燈会社にたのんで電線をどけてもらひましたので、夜になると、本箱につまづいたり、窓から外に出やうとして、ひざを打つたりしました。

けれども、小ぐまさんは、ラヂオを持つてゐたので、その位は、平気でした。椅子にこしかけて、一晩中、聞いてゐればいゝのですから。けれども、ある晩、ニユースを聞いてゐますと、かうなのです。

「あなたがたに、さしあげやうと思つて、谷間へ蜜を取りに行きましたが、蜂にめつかつて、ひどい目にあひました。」小ぐまさんはこれを聞いて、すつかり悲しくなつてラヂオをこわしてしまひました。

卵はたべられないし、ごはんはたべないして、大変やせてしまつて、病気になりました。

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